研究の三本の柱


① 仲間づくり

 子どもが互いに支え合う学級集団づくりを目指しています。それは困っている仲間をみんなで支えようとする集団です。
 そんな子どもたちの仲間を思う気持ちを育てるのが、班づくり・班活動です。子どもが互いを理解するための手法として、「知ること」よりも「気づくこと」を大切にして進められる体験的参加型学習は、日常の自分と照らし合わせながら行動に移していく第一歩として大変有効です。
 お互いを認め合い、自尊感情を高め、教室に安心感をもたらす「仲間づくり」をいっしょに実践しましょう。

② 部落問題をはじめとする様々な人権課題

 部落差別は今なお続いているばかりでなく、インターネットによって更なる偏見・差別が拡散されています。人々が部落問題について知り、差別のない社会を実現するためには教育の力が必要です。
 部落問題をはじめとする様々な人権課題について、まず教師が正しく理解しましょう。教育実践を積み重ねながら、子どもと共に学んでいきましょう。

③ 進路・学力保障

 現代社会における格差の拡大により貧困の中で育っている多くの子どもがいます。また、発達障害などの多様性が理解されず学力が保障されない子どももいます。このようなことは決して自己責任として、その子に押しつけてはいけないことです。
 学校は子どもの背景を知るための努力をしたり、家庭を支援する様々な制度を活用したりする必要があります。そして多くのつながりをつくることによって、すべての子どもの未来を確かなものにすることができます。